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【読書】フランス人は服を10着しか持たない

12/21/2020

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はじめに

この本は、だいぶ古い本で話題になった本です。
タイトルからして、興味をそそる内容ですが、ずっと読めずにいました。

今回、Kindleのセールで見つけたので読んでみました。
著者は、アメリカ人のジェニファー・L・スコット氏です。
大学在学中に、フランスのパリに留学をしたそうで、そこでのパリのホームステイ先のマダムの思考や行動を中心に、著者の考察を交えて書かれています。

邦訳は、神崎朗子氏でこの邦訳も非常に読みやすく感じました。
分量自体は、それほど多くはありませんし、著者いわく「シック」な生活に興味のある方でしたら、リーダビリティは非常に高いものとなるはずです。

また、お金の勉強を始めた方にもおすすめの本です。
ものは、少なく、良いものだけを使うという考え方は、非常に共感が持てるものでした。

部屋がきれい

まず、リビングにだらだらと過ごす空間がなかったようです。
ダラダラと、横になるときには寝室で、と書かれていました。

普通は、リビングにくつろげるソファーがあり、その前にテレビがあったりするのが、多くの日本人やアメリカ人です。
すなわち、だらだらできないので、間食もめったにしないようです。
間食の原因は、見えるところや手の届くところにおやつがあるから、ついつい食べてしまいます。

パリでは、それが普通なのかもしれませんが、真似するためには、極限までものを減らすことはまず、実践できる事かもしれません。
わたしも、お金の勉強をするようになってから、お金を使わなくなりました。

つまり、余計なものを買わない、ということです。
ものは、一度購入すれば長く使います。
購入してやっぱり気に入らない、ということが無いように、多少高くても良いものを選ぶというところから始まります。

例えば、自転車は普通とりあえず乗れれば良いと思って、多くの方が量産されている1万円程度のものに乗っています。
そんな安い自転車ですので、整備をままならず、空気も抜けたりしながら走っています。

けれども、普段使いの自転車が、自分のお気に入りで15万円だとどうでしょうか。
15万円もしたのだから、整備もきちんとするでしょうし、盗難にあわないように、置き場所も選定するようになるはずです。
しかも、自転車なんて動力は自分の脚力ですので、きちんと整備すれば、一生乗れます。

普段から良いものを使う

タイトルにあるように、服もそうですが、家具や食器など良いものを日頃から使うようです。

これは、わたし自身も実践しています。
よくあるのが、貰い物で割と効果な食器やグラスなどです。
お客様用として、しまってある家庭も多いと思います。

良いものだからこそ、普段の食事もステイタスが高いものとなります。
ワイングラスにしても、よいグラスで飲めば風味は全く変わります。
普段から、良いものをつかうことで、無駄な倉庫も使わなくて良くなります。
とくに、貰い物は使うか、捨てるかの選択をして、ものを溜め込まないようにすることが、大事だと思っています。

ものに囲まれた生活は、選択する労力ももったいないです。
いざ探すときも、時間がかかります。
さらに、床にものがある場合は、そのものを避けるという選択を無意識のうちにしていることになります。
そんな無意識の選択を、一日に何百回もしているとすれば、無駄な選択のような気がしています。

食事

食事も基本的には、リビングの環境と同じで、良いものをきちんと食べているようです。

日本やアメリカの場合は、「食べすぎた〜」という発言は日常です。
そして、食べるときにはカロリーを気にしてついつい食べすぎてしまうことが多いです。

しかし、パリでは食事に向き合って食べているのだそうです。
食事は、その時の雰囲気でも味に影響を与えます。

例えば、雑な味(いわゆるジャンクフード)の場合、それはそれで美味しいのですが、微細な味の変化までは気づきません。

ワインのテイスティングを行う場合は、全集中してテイスティングを行います。
食事たびにそんな事をしていれば、疲れると言うのが一般的感想かもしれません。

これを、日常のレベルで行っているのが、パリの人たちなのです。

例えば、旅先での食事についても書かれています。
普通の感覚では、旅先ではつい食べすぎてしまいがちです。
しかし、普段から食事に向き合って生活している、方は旅先であっても食べ過ぎることは無いのだそうです。
確かに、ホテルの朝食でフランス人かどうかはわかりませんが、その周辺だけ独特のオーラで食べている方々がいます。
ビュッフェ形式でも、日本人とは明らかに異なる食べ方をしています。

元をとることを考えがちですが、元をとることばかりでなく、食事に向きあう姿勢こそが重要なのだと思います。

服は10着

邦語タイトルの付け方は秀逸ですが、服が10着というのは、いくつかの章の1つにすぎません。
基本的な原則は同じで、服は良いものを大事に使うということです。
大事に使うということは、高級品だからといって、特別な時にとっておくのではなく、特別な服10着あれば十分ということです。

特に若い頃は、よく見られたいために、出かけるたびに服を買ってしまいがちです。
多くの人は、何百〜(もしかしたら)何千着のまだ着れる服を過去捨ててきたのではないでしょうか。

年を重ねるということは、金融リテラシーも向上しますので、そのような影響もあり少ない服でやりくりすることが可能になります。
例えば、スティーブ・ジョブズ氏は毎回同じ服を着ていましたが、むしろステイタスのように感じます。

服が少ないことは、メリットしかありません。
1つ1つの服に、愛着を持って吟味して購入できるようになります。
服が少ないと、服を選ぶ時間が少なくなります。
そして、部屋が片付きます。
部屋が片付くということは、最大のメリットです。
部屋に沢山のものがあって、良いことは多分ありません。
シンプルこそが、1番だと思います。

まとめ

この本のタイトルにあるように、まず服を1シーズン10着にすることからはじめてみる
つまり、厳選した1着が10着になります。
衝動買いの1着は、あとあとごみになる可能性が高いです。
服に限らず、ものが少ないことは「シック」な生活への第一歩
食器や家電など、本当に必要なものは長く使う前提で、高価なものを購入することも、高価だったというだけで愛着を持てるかも

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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