目次
結論
- FIREといっても、色んなスタイルがある
- 自宅の購入は、負債
- FIREは、自由への切符だが、必ずしも仕事を辞める必要はない
子どもを2人育てながら1億円貯めた夫婦の40台FIREまでの道のり
この本は、Kindle Unlimitedで読みました。
最近、読書をする時間が減ったので、Kindle Unlimitedは一時中止をしていました。
そんな中、何故再開したのかというと、中田敦彦氏の混沌を泳ぐと、日本版FIRE超入門を読みたかったからです。
本書の事は全く知らずに、Kindle Unlimitedを再開しました。
そもそも、Kindle Unlimitedとは、一言で表現すると月額約1000円の電子図書館です。
かなり色んなジャンルの本が揃っていますので、本好きで電子書籍でもOK、という方にはオススメです。
そんな中、本書を見つけました。
よくあるFIRE本だと思って、とりあえず読み始めました。
Kindle Unlimitedの場合は、とりあえず読んで気に入らなければそのまま読まなければよいだけなので、ホントに色んな本を読むことが出来ます。
ちなみに、2021年10月現在では、3ヶ月分の使用量が約200円と破格とも言える値段で体験できます。
過去、いくつかのFIRE本を読んできましたが、この本結構良いです!
FIREとは
本書は、まずこの難題に答えてくれる内容になっています。
そもそもFIREとは、経済的自立による早期リタイアの事です。
つまり、仕事をせずに早期リタイアしますが、貯蓄や投資などでの不労所得での生活を主としたものの事です。
FIREと切ってもきれないものは「投資」であると言えます。
投資なくしてFIREは語れません。
本書の場合は、日本株と米国株を中心とし、現金の割合もそれなりに保有していました。
総資産が1億円を超えたところで、FIREとなっていますが、当然本を出版する程のスキルを持ち合わせています。
一般の人の場合でも、FIREを行うのであれば投資と、何らかの副業のスキルが必要不可欠といえます。
FIREにも完全なFIREとセミFIREと呼ばれる、例えば週の半分だけ仕事をするようなスタイルがあります。
つまり、FIREとは自由への切符と言えます。
何が自由なのかというと、多くの会社員は仕事を嫌々遂行しています。
その理由の多くは色々あると思いますが、金銭的保証が大きいです。
金銭に特別問題がなければ、その嫌々していた仕事を無理してまで続ける必要はありません。
自分の好きなスタイルで、アルバイト程度に働くだけで自分の時間も増えて、有意義な生活スタイルを築くことが可能になります。
FIREの本質とは、そのへんにあります。
嫌なら別にその仕事をやめればよいだけ、という経済的自立の状態を創り上げることが目標になります。
FIREは子供がいても可能なのか?
そもそも、FIREの場合は不労所得が中心になります。
例えば、1億円を投資で運用した場合、5%の運用で500万円の不労所得を得ることが可能です。
とはいえ、そこから約20%の税金が引かれますので、100万円が引かれます。
1億円貯めても、年間400万円しか不労所得は入ってきません。
しかも、その中から子供の学費などを捻出する必要があります。
本書では、子供2人分の学費を私立や公立それぞれでシミュレーションしています。
単純に、子供が大きくなるとお金がめちゃめちゃ増えるということです。
小さいうちは良いみたいですが、大きくなると大変みたいです。
そんな事言われると、あまり考えていませんでしたが確かにそうです。
子供がいる場合は、支出が予想以上に増えますので、FIREの有無に関わらず綿密なシミュレーションが必要になりそうです。
そんな、いままでにないスタイルを目指しているのが、本書です。
ホントに子供2人いてFIREのできるのか?
わたしの場合、Kindleで読みましたので著者の経歴は本を読み終えるまで知りませんでした。
著者は、灘中から東大経済学部をでている、だれもが知るエリートでした。
とはいえ、本書に書いてあることは、小難しいことは一切書かれていません。
単純に実践すべき内容が書かれています。
参考になるのは、保険の支払いなどの項目は、本当にFIREも目指している人はとても参考になると思います。
そして、著者は世界のトップ企業であるGAFAで勤務しました。
GAFAといえば、米国の大企業で日本全体の株式時価総額を超えていることでも有名です。
日本全体で束になってかかったとしても、この4社にはかなわないということです。
そんなGAFAに転職され、それなりの給与をもらっていたこともあり、FIREが近づいたように感じました。
経済的自立へ向けた基本
リベ台の両学長も言っていますが、貯める力はとても大事になります。
支出が多ければ、どこか削れるところがないかをチェックします。
著者も、ペットボトルの購入や、コンビニでの購入など不要なコストはカットしています。
当然、家も賃貸で車も持っていません。
このあたりは、どの本を読んでも家は賃貸で、車は持たないほうが良いと書かれています。
わたしの場合は、真逆の選択をしてしまったのですが、今思えばその通りだと思います。
よく住宅は車に例えられます。
特に、子供がいる場合は、生活スタイルに併せて車を買い替えますが、自宅もそのように借り換えすることが推奨されていますし、本書の著者も当然の如くその選択をしています。
高齢になった場合でも、モノを持たなければ1LDKもあれば十分だと思います。
支出の場合問題となるのが、固定費です。
固定的に支出される、サブスクリプション、自動車駐車場代、保険などは徹底的に見直すべきでしょう。
やろうやろうと思っていても、つい先延ばしになってしまします。
いますぐ、取り掛かるべきといえます。
例えば、保険代金に月々2万円支払っている場合、年間24万円になります。
これは、確実に見直すべきでしょう。
10年で240万円ですし、そもそも病気なる保証はありませんし、これだけの金額を積み立てておけば仮に病気になった場合も高額療養費制度を利用することで保険は不要といえます。
保険は命に関わるところでもありますので、安心を買うために入るという選択はありですが、高額な支払いにならないように見直すべきポイントの代表選手です。
まとめ
- 子育てしながらの純粋なFIREは難しい
- Side FIREと呼ばれる、仕事を半分まで減らすやり方なら可能
- 子供の有無に関わらず、基本は支出を見直し貯める努力から