結論
- お金持ちは、普通の人
- 普通の人だけど、効率が良い人
- 生産性こそが、全て
年収1億円は可能か
年収1千万で高収入と言われます。
そのため、年収で1億円稼ぐとなると、果てしない数字です。
この本では、年収1億円の稼ぎ方が書いてあるわけではありません。
魚を与えるのではなく、魚の釣り方が書かれています。
魚をお金に例えると、そのお金をどのように使うかというところが問題です。
お金はあるから使う、ではお金持ちにはなれないということです。
年収1億ではなく資産1億を目指す
ちまたでは、億り人などとも言われています。
一般的な年収では、年収ー支出が自由に使えるお金になります。
自由に使うお金をどのように使うかは、個人の自由です。
全て使うもあり、生活に必要な最低限のお金以外は、投資へ回すものありです。
お金に働いてもらうということは、資産構築にあたり非常に重要な視点になります。
生活余剰資金を投資へ回すと、余計なものを買わない選択肢がうまれます。
これは、節約とは別で本当に必要なものを購入し、長く使うともいえます。
そして、家や車などは、自分が欲しいから購入するのではなく、リセールバリューのことも考えるようになります。
生活が豊かになれば、この本に書いてあるような事柄が実践できるようになるのではないでしょうか。
本の紹介
この本は、ある程度お金の勉強をした方であれば、復習にもなる本であるような気がします。
目次だけでも、多数のベージを割いていますので、目次を見ただけでなんとなく中身がわかります。
目次も、ディベートのような、賛成ー反対にわかれる、Pro-Conで書かれています。
物事の議論は、対比などの比較により行われます。
これは、臨床試験をみればよくわかります。
この薬は、違う薬と比較して、どちらが優れているのかを検証するには、ガチンコで比較試験を行うしかありません。
ただ、この方式も遺伝子レベルでのテーラメイドな治療法が選択されるようになれば、崩れる可能性もあるかもしれません。
少なくとも現代においては、最も高い根拠を創出するためには、比較により成立するということです。
つまり、この本はわかりやすいです。
タダでフェラーリに乗る
これは、本書の目次の冒頭に書かれていることです。
本書を読み進めると、わかることですが本当にタダで乗れるわけではありません。
例えば、2000万円の車が2台あるとします。
- フェラーリ
- メルセデス・ベンツSクラス
車に詳しくない人もいると思いますので、少し解説します。
メルセデス・ベンツは、高級セダンの最高級クラスの車です。
社長などが運転手付きで乗っている、あの車です。
一方、フェラーリはそもそも2000万円では購入できないかもしれませんが、市場に出回っている数が違います。
詳しい比率はわかりませんが、メルセデス・ベンツが1000台に対し、フェラーリが1台の比率だとします。
市場に出回る数が少ないということは、それだけで価値が上昇する可能性があります。
需給バランス
このあたりは、需要と供給のバランス次第ではありますが、フェラーリを欲しい人はたくさんいます。
そして、メルセデス・ベンツを欲しい人もたくさんいます。
けれども、メルセデス・ベンツの場合は球数がそもそも多いので、中古車価格としては大幅にダウンします。
そして、中古車市場でも、維持費ばかりかかるので人気の無い車になります。
人気のない車は、それだけで市場価値が下落します。
つまり、中古車価格は安くなります。
希少価値
メルセデス・ベンツとフェラーリを欲しい人が、それぞれ20人づついたとします。
メルセデス・ベンツは数が多いので、手に入りやすいです。
フェラーリは、手に入りにくいということになります。
希少価値が、さらにその車の価値をあげることになります。
そもそも、車を投資対象にするということは、リスクが伴います。
家と異なり、事故を起こせば資産価値がなくなるからです。
それでも、車が欲しい人はリセールバリューを意識すると良さそうです。
リセールバリュー
リセールバリューは、購入時の金額から売却時の金額を差し引いたものです。
つまり、安く買って高く売るということです。
先程の市場原理では、希少価値と需給バランスがポイントでした。
沢山街中を走っている車は、人気のある車ですので、球数は多いですがリセールバリューは高くなる可能性もあります。
もっとも、この本で紹介されているように、フェラーリの場合だと、利益が出るほどのリセールバリューが期待できますが、一般的な車の場合は、そこまでは期待できません。
とはいえ、数十万円の差額が出る可能性はありますので、大きな買い物であるほどリセールは意識しても良さそうです。
とくに、最近はメルカリなどの、フリマアプリで個人間の売買が盛んになっていますので、売却もしやすくなっています。
ほかにも
他にも、お金や時間を有効利用するための、手法がわかりやすく書かれています。
復習にもなりますし、新たな知見も得られると思います。
とても、読みやすい本ですので、実践を前提に読まれてみることをおすすめします。