目次
結論
- マネジメント基本は、社員の主体性
- 主体性を持たせるためには、リーダシップが必要
- リーダシップとは、成果
- 会社にとって最も大切なことは、会社の存続
はじめに
この本は、Kindle unlimitedで読みました。
Kindle unlimitedとは、月々1000円で利用できる図書館みたいなものです。
すべての本を読むことはできませんが、限定された数多くの本を読むことができますので、本好きにはおすすめです。
この本の著者
よなよなエールといるビールがあります。
地ビールと言われる類のものになるようです。
そこの会社の社長のインタビューをもとに書かれた本です。
地域限定
例えば有名なビールはいくつかありますが、その利点は日本全国どこでも同じ味が楽しめるということです。
一方、味のバリエーションが少ないという欠点も生じます。
地ビールとは、日本酒の様に各地方で生産された、いわゆる地域限定です。
地域限定ということは、それほど沢山の儲けは得られませんが、当該地域に行くと飲める特別な存在という位置づけになります。
会社にとっての至上命題は会社の存続
当初、地ビールブームで沢山のビールが売れていたそうです。
しかし、そのブームも終焉すると、沢山のビールを廃棄することになったそうです。
自分たちで愛着を持って作ったもの。
それを、下水に廃棄するということが、どれだけ辛いものか、それはそれは辛いものだと思います。
やがて廃棄する缶の本数が増えてくると、廃棄の方法にも慣れてきて一度に1ケースの同時廃棄の方法などをもさくするようになったそうです。
この様な、事態に追い込まれて、もはや冷静に自分の状況を客観的に分析されていたのだと思います。
いわゆるメタ認知というものです。
メタ認知
メタ認知とは、認知の認知とも呼ばれます。
簡単に言えば、自分の見える景色は、自分しかありません。
けれども、他社から見た自分は、自分は知り得ません。
その、他者から見た自分を、自分自身で見るための能力がメタ認知です。
通常、自分中心に物事は考えがちです。
けれども、自分の意見ばかりを押し通しても、物事はうまくいきません。
うまく行かないときには、自分自身を客観視する能力が必要になります。
パートナーやメンターは重要
著者である社長が、ここまで成長できたのは、パートナーでありメンターともいえる存在がいた事かもしれません。
星野リゾートの社長である、星野氏との提携から、このビール会社は始まります。
世界の大企業の代表でもある、GAFAのCEOたちも同様です。
Appleのスティーブ・ジョブズ氏は、ウォズ氏と、Googleの場合はラリー・ペイジとセルゲイ・ブリンといった具合です。
お互いはライバルでありつつも、仲間です。
気の合う仲間同士であったからこそ、成果を提示できたものだと感じます。
とはいえ、気が合うかどうかよりも、成果こそがすべてです。
成果こそがすべて
リーダシップとは、人を動かすことではありません。
人を動かした結果、成果を提示できることです。
成果とは様々です。
従業員の満足度も同様です。
最もわかりやすいものとして、資本主義世界では売上が最もわかり易い成果と言えます。
つまり、この場合はビールの売上になります。
ビールの売上が上がれば、収益が増大し、その結果を従業員に還元できるようになります。
従業員に還元できれば、従業員のやる気はさらに向上し、主体性を持って仕事に取り組むようになります。
主体性を持って仕事に取り組むようになれば、マネージャーの仕事は殆どなくなります。
その状態ことは、良い状態ともされています。
つまり、マネージャーは最終的な意思決定や、緊急事態への適切な対応など、いわゆる尻拭いの役割に回ることになります。
この状態での問題は、従業員からの権威性を失う可能性があるということです。
従業員からの権威性を失ったとしても
この状態には、2種類あると思います。
1つは、なんの考えもないままに突き進んだ結果、混乱を生じてしまい、従業員からの権威性を失った場合。
もう1つは、適切なマネジメントをしているにも関わらず、従業員自身がやれてる感にあふれてしまうことです。
この状態では、マネージャーよりも仕事ができるように勘違いしてしまうことが問題になります。
とはいえ、問題視するかどうかは、社長次第です。
会社は存続していると、定期的に危機に見舞われます。
その時に、適切な対応で乗り切れるための方法を策定するのが、マネージャーの役割です。
そういう危機を適切に乗り切ることで、権威性のあるマネージャーになりえます。
永続的なブームをつくる
通常、世の中のものは陳腐化することが前提です。
例えば、一発や芸人なども有名です。
けれども、テレビの世界でも活躍を続けていらっしゃる方もいます。
いなくなった人と現在も活躍している人の違いは何なのか。
そのような分析は重要です。
人を飽きさせないためには、少しづつあらたしいものを取り入れることが必要です。
つまり、チャレンジです。
あらたなチャレンジは、失敗することもあります。
失敗を恐れることで、なにも変わらない努力をしたとします。
けれども、その様な状態では、必ず人々は離れていきます。
そこには、「何か」が必要です。
何か、を考え行動に移すことこそが、イノベーションの始まりです。
挑戦すれば、失敗は必ず生じます。
長期的に見れば、失敗の方が大きな学びになります。
この社長は、失敗から様々な体験を糧に成長してく、読んでいてそんな気がいたしました。
まとめ
- 失敗から学ぶ事の方が多い
- 自分を客観的にみる、メタ認知能力が大切
- リーダシップとは、成果
- 会社にとって最も重要なことは、存続