目次
結論
- 本を読む回数は人それぞれ
- 繰り返し集中的に読むことは、知識の定着につながる
はじめに
この著者は、東大主席ということで話題になっている方のようです。
実際、日本の最高学府である東京大学を主席で卒業されるということは、単純に「天才」の一言で片付けることはできません。
著者は、山口真由氏という方で、沢山の著書を執筆されています。
それら多数の著書の中心が、7回読み勉強法とされています。
そんな山口氏ですが、自分は天才では無いといいます。
著書を読み進めていくと、当然ですが努力により成果を提示されていると言えます。
ちなみにこの本は、Kindle Unlimitedで読みました。
Kindle unlimited
Kindle Unlimitedとは、月々約1000円で利用できる図書館のようなものです。
図書館には、限られた本しかありませんが、Kindle Unlimitedはお金を払えば、沢山の本が読み放題というサービスです。
わたしは、このサービス(サブスクリプション)で沢山の本を読んでいます。
年間150冊読んだとしてもその本を読み返すことは、時々しかありません。
結局は、自分の身になっていない可能性があるということです。
読書は、アウトプット
読書をなんのためにするのかというと、その目的によります。
勉強もそのうちの1つですし、小説などを読むことで感性を豊かにするなどの目的もあるでしょう。
わたしは先に書いたように、勉強の本でも沢山の本を次から次に読んできました。
その中で、同じ様な項目については繰り返し書かれていること、かつ複数の著者が書いているということで、大切な事ということがわかります。
そんな感じで勉強してきました。
著者の意見としては、1つの本をじっくり読むことをおすすめしています。
1冊の本に集中する
1冊の本を集中的に読めば、その多くを憶える事ができます。
エビングハウスの忘却曲線というものがあります。
時間経過とともに、多くの記憶は喪失されるという理論です。
具体的には、1日で約75%の記憶は失われるとされています。
ということは、1日で本を読み終えます。
次の日に、残っているとされる25%の記憶で本を読みます。
75%のうちの25%は、26%です。
前日に憶えたはずの、25%+26%で約50%の記憶が定着することになります。
この段階では、まだ2回しか読んでいません。
記憶を定着させるには、繰り返すしかありません。
このやり方が、著者の戦略の1つになります。
なぜ、日本語は忘れないのか
日本人の多くにとって、第一言語は日本語です。
例えば、高齢になり認知症になったとしても、言葉され話せれば日本語を比較的流暢に話します。
米国の場合でも、英語を忘れることはありません。
何故か?
当然のことですが、毎日毎日繰り返して使うため記憶が脳の奥底に徹底的に定着しています。
この状態に近づくために、著者は7回読むことをおすすめしています。
1冊の本を読み続けるのはコスパがよいがリスクも伴う
1冊の本を繰り返し読むことで、その本の内容は憶える事ができたとします。
ただ、気をつけなければならないことは、著者によっては間違ったことを書いている可能性にも考慮する必要があるということです。
論文は客観的にかかれていますが、それでも著者により偏りがあります。
それが、一般の書籍であれば査読もありませんので、極論ですが何を書いていても許されるということになります。
そのため、1つの本を読んで記憶を定着させたい場合は、本屋さんにいってその本との相性を徹底的に選定することが必要になります。
3ヶ月で5000円しかないと思う
これは、特に本に書かれているわけではありませんが、お金は有限であるということから始めるのも戦略の1つだと思います。
熱心な親は、勉強のためならということで、書籍であれば好きなだけ買ってあげる場合もあるでしょう。
しかし、繰り返し読むという前提であれば、1冊の生涯のパートナーとも呼べる本を見つけるのも大事な事です。
コスパの良い勉強法には、記憶の定着の観点からも有用です。
1冊を30分で読む
著者は、1冊の本を読み終える目安を30分としているようです。
例えば、1冊読むのに2時間かかる本を7回読むとします。
当然2回目以降は、読むスピードは早くなるでしょうが、単純計算で2x7=14で、14時間かかる計算になります。
これが、30分の場合だと0.5x7=3.5ですので、3.5時間で7回読むことが可能です。
著者は、大事なところは長く書かれていると言っています。
そのため、普通に読んでいき、長く書かれている箇所は、それだけ説明が必要な箇所になりますので、少し意識して読むようになるようです。
極論は著者は何を意図して書いているのかを読み取る
テスト問題でも、人が作るものです。
人が作るものには、必ず意図があります。
この人は、どんな意図を持ってこの問題を出しているのか?
それを読み解く能力がを鍛えることができれば、テスト問題は簡単ということになります。
内田樹さんが、著書でその様なことを書いていました。
どんな意図で書いているのか、そのメッセージがありありとわかるのでテストは簡単だった、というようなことを書かれたいたように思います。
つまり、本を沢山繰り返し読むことで、著者のメッセージは伝わってくるのではないか、というのがわたしの意見です。
まとめ
- 本はまず、厳選した1冊をよむ
- 読む回数は、7回が目安
- 1冊に30分程度を目安に
- 集中して読むことで、記憶に定着しやすい