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【読書】 寝たりないがなくなる本

01/24/2021

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はじめに

この本の著者は、作業療法士の方が書かれた本です。

病院勤務で、作業療法として脳のリハビリテーションに従事されていたそうです。

その一環で、脳機能回復には睡眠が重要であることを見出し、独立されいくつかの著書も出版されています。

一般の方には、作業療法士とは、もしかしたら聞き慣れない職種かもしれません。

リハビリテーションの職種

リハビリテーションには、主に3つの職種があります。

作業療法士、理学療法士、言語聴覚士です。

これら3つの職種は、機能的に大分類されています。

作業療法であれば、例えば脳卒中後の機能低下に対して、食事摂取できるようにするためのリハビリテーションといった、いわゆる巧緻性(こうちせい)などの介入を行っています。

理学療法士はもっと基本的な部分で、歩く機能の回復などを行っています。

言語聴覚士は、脳卒中後の言語障害のリハビリや、嚥下機能といって飲み込む能力の評価や回復に向けてのリハビリテーションを行っています。

リハビリテーションは、さらに細分化される

これらの3つの職種は更に細かく分類されています。

たとえば、医師であれば何でもできるのかと言えば、自分の専門意外、何もわからないと言っても過言では無い程に、他領域に関しては知らないことも多いです。

同じく、リハビリテーションにも専門性があります。

たとえば、理学療法の場合は人工呼吸器を着けならがの歩行訓練もあれば、足の骨折後の機能的な歩行機能の回復といったように様々です。

この本の著者の場合は、作業療法士ですので、推測するに脳卒中などの脳機能低下後の機能維持向上のためには、睡眠が関与している事を見出し、その領域を突き詰めているのだと思います。

個人的には、睡眠に困っているわけではありませんが、睡眠は人生の3分の1と言われるほど大事なものです。

そのため本来もう少し意識されるべきで、お金も知識もかけるべき領域です。

そのため、とても興味深く読むことができました。

少しだけ、興味深かったものを紹介します。

ルーチンを意識する

よく子供の寝かしつけでも言われている事ですが、寝るためにはルーチンが重要である事が本書でも書かれています。

例えば、寝る前にベッドで本を読みながら寝ることはあまり推奨していません。

というのも、本を読む=寝るという一連の流れが脳に染み付いてしまうからのようです。

子供の寝かしつけの場合は、本を読んで電気を消して、寝る。

この一連のルーチンにより寝かしつけはスムーズになります。

けれどもこのルーチンの不都合な点は、親が忙しくて本を読めないときに、子供が寝ない可能性があることです。

そのため、ベッドに入る前に本を読んでからベッドに入ったほうが良いようです。

つまり、日中でも本を読むことで眠くなる可能性があるということのようです。

これは、環境を整えるということにもつながってきます。

ベッドは寝るためだけの用途に使用した方が良いようです。

デスクの使い方

デスクの使い方にもつながってきますが、デスクの前に来たらなんとなくパソコンを開いて、ヤフーニュースなどをチェックして、ついついネットサーフィンをしてしまいがちです。

このなんとなくダラダラする行為をやめる事が、睡眠へのルーチンにもつながってきます。

個人的には、何でもできるスマートフォンはなるべく使用せずに、Kindle paper whiteを使用しています。

もしくは、紙の書籍でもありです。

Kindleにせよ紙の書籍にせよ、読書以外の使い道は基本的にありません。

そのため、ついニュースでもとかSNSでも、ということはなくなります。

パソコンでもスマートフォンでも、メールやLineなどの通知がくると、つい反応してしまいます。

そうなると、作業効率が極端に落ちてしまいます。

だからこそ、意図的に開くアプリなどを厳選しておく設定も有用かもしれません。

朝日を浴びる

これは、睡眠に関する書籍にはほぼ例外なく書かれていると思います。

病院でも、せん妄といって一時的な脳機能低下に関して、研究が行われたりもしています。

わたしの知る限りでは、人工の光では、せん妄を予防する効果はありませんでした。

太陽光の場合では、どうなのかわかりませんので、非常に興味があります。

ただ印象としては、病院入院中の場合は人工の光と同様にあまり変わらない気がしています。

例えば、病室でも日が当たる部屋もあれば当たらない部屋もあります。

しかし、日の当たる部屋で入眠状況が良質で、せん妄が減少した様な印象はありません。

ところが、この所感というものは、非常に厄介で、実際にデータを取らなければ白黒つきません。

所感は臨床では重視されていますが、実際は間違っていることはよくあることです。

自分が経験した自分だけの所感のことを、利用可能性ヒューリスティックとも言います。

本書では、朝起きたら4時間以内に日に当たるとよいと書かれています。

わたしも、目覚まし時計は次官になったら明るくなるタイプの目覚まし時計を使用しています。

個人的には、あまり効果は実感できていませんが、これからも継続する予定です。

他には、時間になったらカーテンを開けてくれる商品もあります。

このように、朝積極的に朝日を浴びる事は理にかなった行動です。

まとめ

睡眠は人生で最も多くの時間を割いているため重要

けれども、最初に削られるのは睡眠時間であることもしばしば

睡眠時間が不足すると、日中のパフォーマンスが落ちたりと、良くない事が起こる

良質な睡眠には、正しい知識を持ち実践することで得られる可能性もある

睡眠薬は、あくまでもくすりなのでリスクを伴う

https://www.r-nursepractitioner.com/kagakutekinitadasiikintore/

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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