子育て 読書

【読書】つかれない家族

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結論

  • 会話ではなく対話が大切
  • 結論ではなく、ナラティブを共有する
  • 子供がいても、大人時間を意図的に創る
  • 寝室も子供とは別

はじめに

子供ができると、どうしても子供中心になりがちです。

子供ができる前の夫婦関係は、恋人のような関係であった方でも子供ができると子供中心になりがちです。

子供のためにご飯を作り、子供のために自宅の環境を整え、子供のためにお風呂に入れます。

けれども、その子供のためというのがそもそも間違っているのかもしれません。

時に子供は愛情込めて作ったご飯よりも、ファストフードなどのほうが好きです。

子供のために購入した夢のマイホームですら、子供にとっては特別普通の環境であるはずです。

当然ですが、親の苦労なんて全く理解していません。

その苦労を子供に押し付けたとしても、なんの解決にもなりません。

わたしの理解としては、他人とは所詮「分わかりあえない」関係性にあるという前提であろうとしています。

それは、家族であっても同様です。

すこしづつ少しづつ、家族の関係性というのは子供中心になりがちです。

この辺を、もっと大人時間も大切にしながら気楽に子育てをしましょうよ、というのが本書になります。

漫画で多くのページを占めていますので、とても読みやすいと思います。

この本を読んで、今から是非実践して「つかれない家族」を実践してみましょう。

対話の重要性

プレゼンテーションでは、一般的に結論から述べなさいとされています。

これは職種によらず、どの業界でも同じです。

なぜ、結論から述べるのかというと、共通の理解を最短で深めるためです。

医療業界の場合は、例えば心筋梗塞を疑っている患者さんがいた場合、循環器内科の医師には「心筋梗塞を疑っている患者さんがいます」というフレーズから入ります。

経過をだらだらと述べても、初動までに時間がかかりますので、その分の時間の無駄になります。

例えば心筋梗塞の場合は、90分以内のカテーテル治療が良いとされ、その時間は早ければ早いほど良いとされています。

その少しの時間は、かける(x)人数だけの時間を浪費してしまいます。

そのため、結論を述べて ー 躯体で説明の補足 ー 最後にまとめといった感じの3つの段落が良いとされています。

Intro - Body- Conclusionというものです。

日本語では、起承転結が有名です。

起承転結だと、結論を聞くには全ての説明を聞く必要がありますので、プレゼンテーションには向かないとされています。

本書では「レポートワーク」「ラポールトーク」が紹介されています。

レポートワークは結論から、ラポールトークはプロセスの共有と説明されています。

家族の場合は、ラポールトークが必要とされています。

つまり「対話」です。

会話ではなく、対話になります。

このベージには、対話と会話の説明がされています。

  • 会話は、少人数で向かい合って話すこと
  • 対話は、二人の人が言葉を交わすこと

とされています。

結論ではなく、プロセスの共有に向けて「対話」からはじめてみましょう。

夫婦を前提に書いていますが、そうでない場合も最近は多く、特に他意はありません。

子供とは別室で練る

子供ができてからは、夫婦別室や別の場所で寝ることも多いようです。

フランスの子育ての紹介では、小さな頃から夜泣きしてもあえて放置するという方針の家庭も多いようです。

フランスで暮らしたことがないので、実際はどうなのかわかりませんが、そのような方針は割と日本よりは流布しているのでしょう。

小さな子供の場合は、寝ぼけて泣いている場合も多いようです。

そのため、泣いていてもそのまま様子見ることで自然にまた、寝始めるということも多いです。

一方、日本の場合は近所への気遣い等もありますが、すぐに抱っこして逆に子供を覚醒させてしまうことも多いようです。

たしかに、そのような家庭は多いと思います。

特に初めての子育ての場合だと、何もわからない状態から始めることになりますので、何が正解なのかわかりません。

極論ですが、本能だけで子供が泣いているから、まず抱っこして、ミルクをあげて、おむつを確認して、一通りやってみて結局何が原因なのか分からない、という状況に追い込まれることも多いと思います。

これって、けっこう親の負担が多い様に思います。

そもそも、子供に関する情報収集は子供ができてから行う人が大半ではないでしょうか。

例えば、自宅を購入する場合は色々と、ローンの問題などを下調べしてから決断することになります。

それは、多くの人にとって自宅の購入は生涯で唯一の買い物だからです。

けれども、子供も一生に一度の体験です。

本来は、性教育なども同様ですが、子育てのことを勉強してから子供を生んだほうが、子育ては”楽”になるはずです。

タイトルに戻りますが、常に子供の傍に居続けることが良いことである、とは限らないです。

親が小さな頃から「子離れ」をする努力をすることも大事なことです。

これは、子供の主体性を育てる上でも、自律・自立の観点からも重要なことです。

個人的な意見ではありますが、親がいつも傍にいて、それが愛情だというのは少し間違っているのかもしれません。

ときには、自立・自律を促すように「見守る子育て」も選択肢として「あり」だと思います。

その一環として、子供とは別室で寝るという戦略です。

別室がない場合でも、夫婦で一緒に寝ることで、子供にとってよい環境となる可能性が高くなるはずです。

家庭においては、夫婦を中心として成立しています。

会社でいうと、社長です。

社長の方針は、経営に大きな影響を及ぼします。

社長の方針次第で、社員の自律が損なわれるのか、逆に自律して機能的に会社を経営させるのかは、社長次第です。

社長の機嫌が悪ければ、社員の機嫌も悪くなり、その伝統は伝播します。

では、家庭における社長である両親の精神的安定を図るには何が大切なのかという話になります。

その第一歩として、子供とは寝る場所を別にして、夫婦だけの時間を持つという選択を行ってみてはどうでしょう。

なるべくアウトソーシング

まずは個人的な話ですが、わたしは時短家電などが好きです。

例えば、

  • 掃除ロボット(自動ゴミ収集付き)
  • ホットクック
  • ヘルシオ
  • 食器洗浄機
  • ドラム式洗濯乾燥機

などです。

例えば、掃除機をかけるのに1日5分かかっていたとします。

10日で50分、30日で150分です。

他の家電も同様です。

アウトソーシングできるものは、なるべくアウトソーシングするという選択は大いにありです。

日本人には、手間をかけたほうがよいという風習もありますが、そんなのは現代にやはりそぐわないです。

これは、なんの根拠もなく、出産の際に無痛分娩を極端に嫌う人がいることからもわかると思います。

そんな人が身近にいた場合は、困りますがなんとか距離を取るしなかいです。

そんな人と関わっても、時間の無駄です。

とはいえ、ほんとに時間の無駄なのかどうかは自問自答する必要があります。

何かを選択する場合は、客観的証拠こそが最も重要な証左になります。

たとえば、ワクチン反対の人々も同じく、なんの根拠もありません。

科学とはそのために習うものです。

だからこそ、基礎的な学習は極めて重要です。

子育てには、色んな人が色んなことを言ってきます。

自分の中で、取捨選択できるような科学的に妥当な選択ができるようにしたいものです。

アウトソーシングという観点からは、時間をお金で買う選択ということになります。

家電も同じです。

身近なところでは、高速道路やタクシーの利用などです。

それなりの金額になりますが、時短になりますのでよく考えた上で利用してみてはどうでしょうか。

自宅だと、家事代行サービスなども近年流行っています。

わたし自身は利用したことはありませんが、そのうち使ってみようと思っています。

まとめ

  • まずは、夫婦(親)の対話から
  • 夫婦(親)の機嫌は子供に伝播するので、親のマインドフルネスから
  • 時短でできた新たな時間を、子供とのコミュニケーションに使う
  • 常識の範囲内で、アウトソーシング

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  • この記事を書いた人

R-NURSE

関東地方の総合病院で働いている、臨床看護師です。救急系の集中治療室を経て、現在総合診療内科勤務です。診断とか研究とか、投資とか興味は色々です。

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